2018年2月18日日曜日

SOtM tX-USBultraレビュー

昨年末にSOtM tX-USBultraを購入したのでレビューします。(12Vモデルで外部電源はFIDELIXを使用、外部クロック未使用環境でのレビューとなります)

メーカーサイトから画像を拝借させていただきました

[概要]
クロック対策とノイズ対策の両方を行う。USB入力、USB出力のため、主にPCとDDC or DAC間で使用する。


[音質]
電源ONから最初の1週間は高音域のバランスが乱れ、不快感と聞き疲れでtX-USBultraなしの方が音の印象がよく、買って失敗したかなと思っていた。その後さらに1週間通電してから聞いてみると高音域のゆがみが消え、今まで聞こえていなかった音を拾えた。しかし、拾えた音の方向性が暖色系でこれが違和感となり、雑味が増えた印象でtX-USBultraなしのクリアな感じの方がいいんじゃないかと思える。曲によってはtX-USBultraありの方が良いかなと思うものもあったが曲ごとにUSBの差し替えをするのは現実的ではない。まだ音の変化があるかもしれないとさらに一か月通電しっぱなしにしたが音質は変わらず暖色系のままだった。ちょうどこの時期にヘッドホン用のバランスケーブルが届いたため、聞いてみたがこれが全くだめで標準ケーブルと比べると音のバランスが崩れてしまっていた。私の経験上ではケーブルのエージングはないと思いつつも、念のためにと150hほど鳴らしてみたが、結果は変わらなかった。やはりと思いながらもがっかりして標準ケーブルに戻したところ、tX-USBultraの音の変化に驚いた。どこかぼやけて眠くなるような質感だったのだが透き通った自然な質感に変化し、以前の違和感が綺麗さっぱりなくなっていたからだ。この方向性であれば音質向上用の製品として(値段を考えなければ)おすすめできるといえると思った。


[その他1]
tX-USBultra用に購入した外部クロックが届いていた。ヘッドホンケーブルをバランスケーブルから標準ケーブルに戻す際に、ついでにこの外部クロックをtX-USBultraに接続させてから聞いたため、最初は外部クロックのおかけでtX-USBultraの音が変わったものと思っていた。最近のオーディオ機器の購入に失敗続きでモチベーションが下がっていた中での音質向上に嬉しくなり、夢中で聞いていた。3時間ほど経過したところで満足して外部クロックの向きを背面から正面に戻そうと持ち上げたところ「あれ?なんか冷たい」と感じた。。。「もしや・・・い、いや、すごいなぁ(汗) きっと中の熱を外に伝えないようにしているんだ!」と否定しながら恐る恐る外部クロックの向きを正面に戻したところ

電源ランプが点灯していない....

「あ・・・ありのまま今起こった事を話すぜ!おれは外部クロックで音が良くなったと思ったら電源が入っていなかった。な・・何を言っているのか分からねーと思うがXXX」 どういうことだと動揺しつつもこれはプラシーボではないと思った。もしもプラシーボなら外部クロックの前にtX-USBultraやバランスケーブルでも同じようにプラシーボ効果が出なければおかしいからだ。

っで思い返してみると「あぁ、あの150h音出しだ」と。ということで私の環境では約2週間通電、約150h音出しで本領発揮ということで結論付けた。150hくらいでは本領発揮していないかもしれないが、追加情報があれば記載することとする。なお外部クロックは最初から良い音なのでもう少し様子を見てから記事をアップする予定。


[その他2]
クロック入力有りだと国内では20万近く、本国では1,200$と価格差が激しいため、購入に躊躇してしまう製品かなと思う。2018年2月末まではUSBケーブル付きのキャンペーンがあるが、通常時の国内価格では正直いって価格的におすすめしにくい。値下げか今回のような何かしらのキャンペーン開催中を狙うのが良いだろう。ちなみにUSBケーブルの方は見通しの良い音がし、所有しているMirage USBより好印象だった。銀のUSBケーブルもあるようなので機会があれば聞いてみたいところだ。


2018年2月12日月曜日

所有機(ポータブル環境)

現在の所有機(ポータブル環境)を紹介します。


きせかえ工房にてフェイスプレートを変更しています


・イヤホン
    Jomo Audio Samba(ユニバーサル)
    Oriolus Mellianus(ユニバーサル)

・イヤホンケーブル
    Effect audio Hessonite
    Effect audio Horus

・DAP
    IRIVER AK240SS
    Lotoo PAW Gold TOUCH

・イヤーピース
    CRYSTALLINE AUDIO クリスタルチップス(Mコア Sサイズ)
    Mellianus 純正イヤーピース


2018年2月4日日曜日

BIOSの設定変更

PCオーディオからしばらく抜け出させそうにないので、BIOSの更新と設定内容の見直しを行いました。

といっても何か難しいことや特別なことをやったわけではなく、こちらのサイト様を参考にポチポチしただけです...

ポチポチ項目は以下のとおりです。

ファンレスPCです

CSMの無効はやっちゃだめでした...

この他に使用しないUSBポートもOFFにしました


肝心の音質効果について若干見通しがよくなったかなという感じがしましたが、プラシーボだと思います(笑)
JPLAYのコントロールPC側だったから効果がなかったのかな。

Sony MDR-Z1Rレビュー

Sony MDR-Z1Rのレビューとなります。
ただこのヘッドホンの特性上、ヘッドホンの感想というより、システムの感想になってしまってます...



[外観]
400g未満と重い部類ではなく、首を振ってもヘッドホンがずれない。密閉型だが、音漏れは普通にあり、大型のヘッドホンであることも考えるとポータブルには不向き。側圧は丁度良く、特に気にならないが、イヤーパッドが羊皮のためか長時間付けていると耳が蒸れる感じがする。

[音質]
高域~低域までバランスよく迫力ある音が流れ込んでいる。モニター寄りの音で音楽を聞くというより、音を聞いている感じ。他のヘッドホン(開放型)と比べると最後で音を丸めたような感じがあり、抜けがよすぎるということはない。この鳴り方が個人的には好きだが、HD800のような広大な音場と抜けの良さが好みの人には合わないかもしれない。音場は適度に広く、音の定位がはっきりしているため、音に立体感を感じられる。音の解像度もよく、微弱な音をこれでもかと拾ってくる。この音場、定位、解像度の良さが臨場感や空気感が良いという印象につながっているように思える。また、薄い音の層が何層も重なっているような感覚があり、立体的な音の表現がより強調されている。おそらくこれはヘッドホンの特徴というより、MPD-5 + USB-X STの影響と思われる。というのもUSB-X STではなく、別のDDCでMPD-5と接続してこのヘッドホンで聞いたことがあったが、この音の層は消え、音がつぶれた感じがしたためだ。MPD-5はPLAYLINK再生でないと本領発揮しないのかもしれない。話が少し逸れてしまったが、MDR-Z1Rは上記の特徴と嫌な意味で気になる部分がなく、いつまでも聞いていたいと思える素晴らしいヘッドホンだった。

[その他]
他のレビューでは高域に問題があると見かけるが、自分の環境ではそのように感じたことがないため、よくわからなかった。自分の個体は運がよかったのかなと今までは思っていたが、手持ちのAK240SSで聞いてみて初めて分かった。AK240SSの場合、荒々しい高域を中心に流れ込んできて音の迫力は据え置き環境を上回り、前方から自分へ向かって音の波がぶつかってくる。据え置き環境の場合は自分を中心に立体的な音がするが、AK240SSでは前方から音が鳴っている感じがする。音の迫力がすごいため、最初は良い印象を持つのだが、しばらく聞いていると女性ボーカルやシンバル、高域寄りの電子音などの音の刺さりが気になってくる。また、高域のバランスが整っていないためか若干聞き疲れしやすく、立体感や音数もそがれていて、単調で飽きやすい音となっている。つまり、(他のレビューにもあるが)このヘッドホンは上流の環境をもろに受けるため、電源・DAC・ヘッドホンアンプなどを整える必要があるということだ。ちなみにAK240SSが熱くなってから聞いてみると刺さりが和らいだ感じになったので、刺さりが気になる人はアンプやDACの電源はつけっぱなしが良いかもしれない。(ただ単に聞きなれただけかもしれないが・・・)